11日の東京株式市場では、好地合い。平均株価は前日比120円超幅の上昇となっている。10日の米国株高に続き、時間外取引のGLOBEX(シカゴ先物取引システム)でナスダック100株価指数先物が上昇し、買い安心感につながっている。東京外国為替市場で1ドル=111円90銭台(前日終値は111円61銭)とドル高・円安水準で推移していることも市場心理の安定化要因。スイス金融大手UBSが米サブプライムローン関連で新たに100億ドル(約1兆1100億円)の評価損を計上する一方で、シンガポール、中東の政府系ファンドからの巨額出資を含め2兆円近い資本増強を実施、相次ぐ金融機関の財務改善の動きも信用収縮懸念の緩和につながっている。
今朝の外国証券経由の売買注文動向では、小幅ながら170万株の買い越しとなった。米国株式市場では、ダウ工業株30種平均は前週末比101.45ドル高の1万3727.03ドルと4営業日続伸し、ナスダック総合指数は同12.79ポイント高の2718.95ポイントと反発した。UBSの資本増強や、10月米中古住宅販売成約指数の2カ月連続上昇などを受け、金融株や、住宅建設株中心に物色された。根強い利下げ観測も下支え要因となった。シカゴ平均株価先物清算値は大証終値に比べ140円高の1万6030円だった。NY原油先物相場は、続落し、前週末比0.42ドル安の1バレル=87.86ドルで取引を終了した。買い先行に一時89.80ドルまで上昇したが、その後はFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えポジション整理の動きに押された。
米金融株の上昇を受け、三菱UFJが株式分割後の高値を更新し、三井住友、みずほのメガバンク株も上昇。横浜銀、5Y2D6JGJ銀、群馬銀など地銀株にも高いものが目立つ。三菱商、三井物、住友商などの商社株や、商船三井、川崎汽、郵船などの海運株も堅調。ゴールドマン証が「買い推奨」、目標株価1850円に引き上げの旭硝子や、日電硝子などのガラス株も高い。個別では、東都水、鬼怒ゴム、旭テック、ニプロなどが値上がりしている。
半面、NY原油先物安を受け、新日石、新日鉱HDなど一部石油株がさえない。個別では、産学共同で高出力フィルム型太陽電池の実用化にメドと報じられ、きのう連日のストップ高比例配分となった藤森工業が利益確定売りに押され、シンキ、アルテック、日新電なども安い。
なお、前07年3月期に200億円超の追加損失計上、決算訂正と報じられたIHIは決算訂正などに関する情報の真偽確認のため、午前8時20分から一時売買停止措置がとられている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:株式新聞社
日興シティ レンゴーを格上げ エフピコを1
日興シティは、レンゴーのレーティングを2M→1Mに引き上げた。また、エフピコを新規1に格付けした。